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サクラメントマラソン(California International Marathon) 

マラソン前夜:
サンフランシスコから車で約2時間、サクラメントに到着した。
ご存知の通り、サクラメントはカリフォルニア州の州都であり、映画俳優のシュワルツネッガーが州知事である。シュワルツネッガーといえば代表作はロボコップだろうか?自分はシルベスタスタローンのロッキーの方が好きだ。あのテーマソングはマラソンにはぴったりである。そういえば今年の東京マラソンでゴール間近の勝鬨橋であのテーマソングがガンガンかかっていて勇気づけられたっけ。

サクラメントに入るまで国道80号線は霧がでていて景色がぼやけていた。雨さえならなければいいがと明日の天気を少し心配しつつもゼッケンをもらう会場に到着した。
会場はこじんまりしたコンベンションセンターだ。ここに来て少し驚いたのは去年は約3,000人だった参加者が今年は6,000もいるという、アメリカもマラソンブームだろうか?

ゼッケンを受け取り、ホテルにチェックイン。宿はMariott Residence Innでキッチンがついたタイプだ。レースの当日は早朝、食事をするので自分で調理のできるキッチンの付いた所を予約しておいたが施設は対して期待していなかった。
ところが部屋に入ると驚いた。キッチンは冷蔵庫、電磁コンロ、食器洗い機が付いていて完璧。リビングや小さいがダイニングテーブルもあり、べットルームは別室、おまけにベットルームにまでフラットTVが付いている。そして何よりもありがたいと思ったのは明日のチェックアウトが午後1時で良いという事だ。これはマラソンに参加するランナーのためにレース後、着替えたりシャワーを浴びたりできるよう取り計らわれている。スタート地点までのバスもホテル前からも出るというのがありがたい。
去年はホスト・ホテルということでSheratonに泊まったが深夜までバンドが演奏していて明日はレースでしっかり寝なければというあせる気持ちに水をさすそうにまったく寝つけず、もう絶対ここには泊まるものかと心に決めたのである。
それに引き換え、このホテルのなんと気の利いた事だろう。また来るときはここに泊まろう。ちなみに宿泊費はマラソンスペシャルで1泊$155だった。

食事前に少し体を動かしておこうと外に出て州会議場の公園の周りを走った。カリフォルニアの州会議場だけあって建物は歴史のある重厚なものである。1周2マイル位だろうか、薄く暗くなり始めているのに他にも走る人にすれ違う。

食事をする前に少し買い物をしようと思ったけどホテルの周りにはレストランは沢山あるがコンビニのようなものは見つけられず、仕方がないので持ってきたおにぎり、スープの缶詰、ドライフルーツにビールとウイスキーを飲んで9時にはベットに入った。でもやはりなかなか寝付けない。。。ドラムの響きがないのはいいけど早く寝なければとあせるうち、11時になり冷蔵庫を空けてウイスキーの残りを飲んでまたベットに入ってようやく寝付けた。

マラソン当日:
午前4時にかけておいた目覚ましが鳴る。サンフランシスコマラソンでは自宅だったから気も緩んでいて寝坊したけどこのマラソンは寝坊は許されない。だいいち午前5時から5時半の間だけでるシャトルのバスにのらなければスタート地点に行けないのだ。
きのうの残りのおにぎりとスープを温め直して飲み、ソーセージを食べた。あとエナジーバーがあるけどお腹も膨れたので食べ過ぎないようこれは止めておいた。
シューズを履き、チップをつけてシャツにゼッケンをピンで留める。これで完了。5時過ぎに部屋を出た。ホテルのロビーでは既に人が集まっている。コヒーのサービスがあるけど必ずトイレに行きたくなるのでガマンする。
外にでると既にバスに乗るために行列ができている。行列の最後に並んでバスに乗り込み、約1時間バスは北に向かいスタート地点に到着。
バスの中は全員ランナーである(もちろん)皆、これから始まる長丁場に少し緊張している。グループで来ていのだろうか、隣に座ったオジサンは後ろの連中と少し言葉を交わしている。オジサンは2006年のボストンマラソンのジャケットを着ている。ボストンマラソンか、いいな。と羨ましい気持ちで横目に見てぼんやりとまだ暗い外をながめる。
バスが着いた。レースのスタートは7時だからまだ時間がある。外は寒いからバスで待機していて良いとの事。待機していてもやはり外が気になるのだろう、一人、二人と外に出てゆく。30分くらい中にいたけどトイレでも済ましておこうと自分も外に出た。
トイレは長い行列だが並びながらストレッチをした。そして荷物を預けカウンターに並べてある水を飲んでスタートに向かった。

レースとなると自分の事だけで頭がいっぱいだがトラックの荷台で荷物を預かりスタートまで運んでくれる人、テーブルで水を配る人、またコース途中で水やスポーツドリンク、バナナなど手渡してくれる人、マイルごと時間を知らせる人など沢山のボランティアがいる。彼らはかなり朝早くから準備してランナーが投げ捨てて行く空のコップなど懸命に掃除してくれる。見ず知らずの他人のためにできる限り良い環境を提供して、見返りなどなにも求めない。これが愛なのだろうなと思う。まるで自分の子供に対するような親の愛である。途中、エイドステーションがなかったらどうだろうか?このような沢山の人の支えがなければレースはできない。マラソンは一人で走るスポーツだがその廻りに沢山のサポーターがいることに気がついた。今年のエントリーからニューヨークマラソンが年間いくつかのレースのボランティアに参加することがレース参加の条件に入れたことはいい事だと思う。自分もなるべくこのようなボランティアに参加しようと思う。

スタート地点に並ぶ。小さなレースだからスタート地点も込み合っていないのだろうと思い、後ろを見るとずっと人が続いている、みんな余裕だな。
まず最初はWheel Chair(車椅子)のレースから。3人の参加しかなかったがこんなに近くでWheel Chairを見たことがない。レースの車は機能的で美しい。
3人はスタートの合図とともにあっという間に見えなくなった。そしていよいよフルマラソン。
スタートラインのすぐ近くにいたので合図から間もなくスタートラインを超える。マットを踏むと”ピッ”と聞こえ、これで靴につけたチップが作動する。

このマラソンにはペースメーカーが付いてくれる。このレースの目標は3:30切り。走る前、3:20か3:15のペースメーカーに付くか迷ったがいざスタートしてみるとそのペースメーカーが見つからない。
ええい、後ろから来たら付いて行けばいいやと自分のペースで走り始める。
スタートは快調だ。ともかく最初はピッチを上げすぎず抑えて、抑えてと意識を集中する。

1マイルの表示が見えた。タイムを読む声が聞こえる。7’18”聞いて疑った。このスピードじゃ早すぎるぞ。でも体は無理していない。少し様子を見てみよう。2マイル、3マイルずっと7'18”~19”で来た。
スピードは安定している。このまま続けよう。3:10のペースメーカーとしばらく走り続け、6マイルのサインを見たときに”あ~10km、あと4倍か、このままいけるだろうか?”と不安が頭をよぎった。
10マイルくらいまできたときにペースメーカーのグループが少しずつ速くなり、距離が開き始める。でもペースは落ちていないから心配ない、このペースを守っていればいいと自分にいい聞かせる。

マラソンは我慢だなーと思いながらひたすらペースを守る。半分の地点で時間が1:35"少し早い。1:37"が目安だったからこれは早すぎる?少し落とさないと後半大丈夫?自分の体に聞いてみるけど答えは”わからない”だった。

エイドステーションでは細かにスポーツドリンク、水をもらう。一度に沢山飲めないから少し口に含んでゆっくりお腹に入れる。コップに多めに入っている時は必要な分だけ口に入れて後は捨てる。
捨てるときもなるべくゴミ箱に向けて入れるが走りながらだから入るわけはない。竹箒で空のコップをかき集めるボランティアさん、散らかしてごめんなさい。
少なくても投げ捨てるときは人に向けないように、後からくるランナーに当たらないようにするのがエチケットだ。
走りながらツバを吐くひとがいるけどあれは素人ランナー。普段、走りこんでいればツバなどでないものである。

実は今回ゼッケンを受け取ったときに特別なものを買った。それはランニング中に栄養補給するゼリーだがカフェイン入りのやつを買ったのだ。前回このマラソンでゴール直前自ら停車中の車にぶつかり、危うく消防車に乗せられるところだったがその時はぶつかる瞬間、意識がうつろくのがわかった。
今回、同じことが起きないように気付にカフェインが入っているのは事故対策である。
ゼリーは2センチ角位の大きさで口に入れるにはいいが、奥歯のうらに張り付くのがなんとかならないかと気になった。日本のメーカーだったらもっと工夫するだろうなと思う。
でも18マイルから1マイル毎に一つずつ口に入れてガス欠対策。その他、エイドステーションではチューブのゼリーなどもらい間隔を決めて食べた。

後半もスピードはあまり変わらないで来る事ができた。時計を見ても時間を計算するのが面倒だからひたすらマイル表示のところで読み上げるペースだけを気にした。聞き取りにくいときは聞き返した”Say agaian”答えてくれる。ボランティアさん、ありがとう。

20マイル過ぎで7'30”。少し疲れてきた、でもこのペースは悪くない。
今まで悩まされてきたふくらはぎも痛くない。いけそうだ。ただ、気にするのはフォームを乱さず、ひたすらピッチを刻む事だけ。昨晩寝る前に読んだRnnnerの雑誌には後半、スピードが落ちてきたときにあせってスピードを上げようと自然にストライドが大きくなることが体に負担となり、早くバテてしまう事が書いてあったのを思いだした。
体は少し前傾に、視線は10メートルから20メートルくらい先を見るように。沿道には沢山の応援の人がいて応援してくれ、自分に声をかけてくれているのがわかるし、子供たちはハイタッチを求めて並んでいるが今回はひたすらフォーム、ピッチ。これだけ。これではマラソンは楽しめないけど今回だけはどうしても目標達成したいからガマン、ガマン。

17マイルくらいから残りあとXXマイルと考え始めている。疲れてきている証拠だ。あと9マイル、この距離は毎朝走っているだろ?大丈夫だよと自分に声をかける。あと6マイル、ほら、いつものコースのここからここまでだよと言っている。23マイルに来た、1マイルの間隔が長い。この表示は24マイルだったらいいのにナーなんて考えている。頭のなかはそんなこと考えていても体はひたすらフォームとピッチを刻むだけ。応援の声が”Go Home soon”(”もうすぐ家に帰れるよ”といっている。そうだ、ランナーみんな苦しくて早く家に帰りたいのだ。

ついに州議会場の公園に来た。でも公園はずっと先まで続いている。ずっと先のランナーが小さくなっても、まだ先までランナーは続いている。なんて広い公園だ。。。
去年倒れた場所に来た。あ~この場でポリスに囲まれたっけと横目で見て”今年はそれはないぞ”と心に思い、ひたすらピッチを刻む。

ついに公園の角を曲がりゴールが見えてきた。”あ~ゴールだ”と思ったらジンと来た。最後に力を振り絞ってダッシュしたいけど抑えて、抑えて。少しくらいダッシュしても体に良くないよ。マラソンの事故はゴール直前が一番多いのだから。”冷静に大人のゴールをしましょう”と最後は余裕でゴール上でカメラを向ける人に向かってガッツポーズで笑顔のゴール。

時間は3:17"。やった、目標達成!!ついにボストンマラソンのチケットを手に入れることができた!!ボストンマラソンを意識してここまで2年、目標はあきらめなければ必ず手に入ると信じたことが叶った。

家族の応援、ボランティアの皆さん。どうもありがとう。
CIM Marathon

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